v2rayNを起動したものの、「サーバーを選択した状態」と「プロキシが有効な状態」の違いが分からない方に向けた解説です。メニュー、グループ、一覧、ログ、ステータスバーの役割を確認し、初期設定の流れを順に見ていきます。現在のノードやローカルの待ち受け、システムプロキシ、ルーティングモードの確認が中心です。高度なプロトコル設定を変更する必要はありません。
画面の各部を把握してからバージョンを確認
v2rayNは、サーバー設定を保存し、コアの設定を生成して操作画面を提供するデスクトップクライアントです。実際の接続処理は選択中のコアが行います。ウィンドウが表示されていても、コアの起動に成功しているとは限りません。サーバーが一覧にあっても、ブラウザーがプロキシを使っているとは限りません。この3つの状態はそれぞれ確認が必要です。
この記事では、Windowsの中国語版でよく見られる画面構成を例に説明します。従来の6.xと、7.x以降のクロスプラットフォーム版では、メニューの位置や列名、ステータスバーの配置が異なる場合があります。まず「ヘルプ」のバージョン情報、または「バージョン情報」から使用中のバージョンを確認し、機能名を手がかりに該当項目を探してください。Windows以外のデスクトップ環境では、プロキシの適用方法も異なります。
- 上部メニュー:サーバーの追加、サブスクリプションの管理、設定、ヘルプの確認を行います。
- サブスクリプショングループ:設定元ごとに一覧を絞り込みます。システムプロキシの切り替えは行いません。
- サーバー一覧:ノードの設定内容を確認し、使用するサーバーを選択したり、テストしたりできます。
- ログ/情報欄:サブスクリプションの更新、コアの起動、接続エラーを確認します。
- 画面下部のステータス欄:ローカルの待ち受け、システムプロキシ、ルーティング、通信量を確認します。バージョンによっては、関連項目がツールバーやタスクトレイのメニューにあります。
上部メニュー:設定項目を使い分ける
「サーバー」では個別または複数のサーバー設定を扱い、「サブスクリプショングループ」では購読URLや更新を管理します。「設定」ではクライアントの動作やコア関連の項目を変更します。それぞれ役割が異なります。ローカルの待ち受けポートを変更してもサーバー側のポートは変わりません。また、サブスクリプションを更新しても、ノードが使えると確認されたことにはなりません。
| メニュー項目 | 主な用途 | 操作前の確認事項 |
|---|---|---|
| サーバー → クリップボードから複数のURLをインポート | コピーしたノード共有リンクをインポート | クリップボードの内容がノードリンクかサブスクリプションURLかを確認します。異なる種類のリンクを同じ方法でインポートしないでください。 |
| サブスクリプショングループ → グループ設定 | グループの追加、購読URLの入力、グループのメモの編集 | URLが完全で、信頼できる提供元から入手したものか確認します。 |
| サブスクリプショングループ → すべてのサブスクリプションを更新 | サブスクリプションからサーバー設定を再取得 | メニューにある「プロキシ経由」と「プロキシを経由しない」の更新方法を使い分けます。 |
| 設定 → パラメーター設定 | ローカルの待ち受けや設定テストなどの項目を確認 | 変更前の値を控えておきます。項目の場所はバージョンによって異なります。 |
| 設定 → ルーティング設定 | ルーティングルールを確認・編集 | ルールの編集と、現在使うルーティング設定の切り替えは別の操作です。 |
VMessやVLESSはサーバー設定で使うプロトコル名であり、「システムプロキシのモード」ではありません。メニューの表示をそろえるために、インポート後のプロトコルや通信方式、TLS設定を変更する必要は通常ありません。これらの値はサーバー側の設定と一致させてください。通信方式を別のものに変えても、サブスクリプションの更新失敗は解決しません。
サブスクリプショングループ:設定元の管理と絞り込み
グループのタブは、まずサーバー一覧を絞り込むためのものです。サブスクリプショングループを選ぶと、そのグループに属するサーバーだけが表示されます。他の設定元も確認するには「すべて」に戻します。タブの切り替えは使用中のノードの切り替えではなく、現在のノードが別のグループに属している場合もあります。
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グループ設定を開く
「サブスクリプショングループ」→「グループ設定」を開き、新規追加からグループを作成します。複数のグループに同じ名前を付けないよう、設定元が分かるメモを入力してください。
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購読URLを入力する
完全なURLを購読URLまたはURL欄に入力し、保存してメイン画面に戻ります。購読URLにアクセス用の認証情報が含まれる場合があります。公開するスクリーンショットや質問投稿には貼り付けないでください。
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サブスクリプションを更新する
「サブスクリプショングループ」を開き、現在のサブスクリプションまたはすべてのサブスクリプションを更新します。使えるプロキシがまだない場合は、まず「プロキシを経由しない」方法を試してください。利用可能な接続があり、直接接続で失敗する場合は「プロキシ経由」を試します。
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絞り込み結果を確認する
対象のグループタブをクリックし、サーバーが表示されるか確認します。一覧が空なら「すべて」に戻って今回の更新ログを確認し、絞り込みの問題かダウンロードの失敗かを切り分けてください。
サブスクリプションの更新で、サーバー設定がリモートの内容に基づいて再生成される場合があります。購読中のノードのアドレス、メモ、通信設定を直接変更しても、次回の更新で上書きされることがあります。カスタマイズを維持する必要がある場合は、先に設定をバックアップし、手動管理の項目とサブスクリプション管理の項目を区別してください。
サーバー一覧:列ごとの見方
一覧の1行はサーバー設定を表し、接続が確立済みであることを示すものではありません。通常、行をクリックすると選択状態になり、コピーやテスト、編集ができます。アクティブ化すると、その設定を使ってクライアントが実行用のパラメーターを生成します。行の背景色だけで接続状態を判断せず、右クリックメニューやアクティブ表示、ステータス欄も確認してください。
| 列・マーク | 実際の意味 | 間違えやすい点 |
|---|---|---|
| メモ | ノードの表示名 | 名前に含まれる地域名や回線の説明は、クライアントによる判定結果ではありません。 |
| アドレス、ポート | 接続先となるリモートサーバー | リモート側のポートであり、PC上のローカルプロキシポートではありません。 |
| 種類・プロトコル | VMess、VLESSなど | これだけで遅延、速度、利用可否を判断することはできません。 |
| 通信方式、TLS | 接続に使う通信方式とセキュリティ設定 | サーバー側と一致させる必要があります。任意に組み合わせることはできません。 |
| サブスクリプショングループ | 設定の取得元 | 同じ名前のノードが別々のグループに存在する場合があります。 |
| 遅延、速度 | 直近に実施したテストの結果 | 空欄は未テストの場合がほとんどです。過去の結果は現在の状態を示すとは限りません。 |
対象の行を右クリックし、「アクティブサーバーに設定」を選んで使用するノードを確定します。画面によってはダブルクリックでも有効化できます。その後、候補を数件に絞って「サーバーの実際の接続遅延をテスト」を実行してください。このテストは通常、ノード経由でテスト用の宛先にアクセスします。リモートポートだけの確認より実際の通信に近いものの、テスト先やネットワーク環境にも左右されます。
- 遅延の単位はms:1回のテストにかかった時間を示し、ダウンロード帯域ではありません。
- 速度テストは通信量を消費します:利用プランの制限が分からない場合は、全ノードを何度もテストしないでください。
- タイムアウト時は発生範囲を確認:1つのノードだけ失敗した場合と、すべてのノードが失敗した場合では、確認すべき点が異なります。後者ではPCのネットワークやテスト先も確認してください。
待ち受けポートとステータス欄:ローカルとリモートを区別
ローカルの待ち受けはアプリからプロキシへ接続する入口で、リモートアドレスはコアが外部へ接続する宛先です。どちらにもポート番号が表示される場合がありますが、設定場所も役割も異なります。「設定」→「パラメーター設定」で実際の待ち受け値を確認し、メイン画面下部の表示と照合してください。古い解説にあるポート番号をそのまま使わないでください。
ローカルプロキシの入口
- よく使われるアドレス
127.0.0.1(ローカルループバックアドレス)- ポートの例
10808(実際の値は現在の設定を確認してください)- 入口の種類
- SOCKS、HTTP、または混合待ち受け。バージョンや設定によって異なります。
- 確認場所
- 「設定」→「パラメーター設定」と起動ログ
旧バージョンではSOCKSが10808、HTTPが10809の構成が一般的でした。混合待ち受けでは1つのポートで両方のリクエストを受け付ける場合があり、必ず10809も使うとは限りません。
リモートサーバーの設定
- アドレスの取得元
- サブスクリプションからのインポート、または手動入力したサーバーアドレス
- ポートの例
443(項目の説明用の例)- プロトコル欄
- VMess、VLESSなど。サーバー側の設定と一致させます。
- 確認場所
- サーバー一覧と対象項目の編集画面
リモート側のポートが443でも、PC側の待ち受けに443を使う必要はありません。また、ポート番号だけではTLSが有効かどうかは分かりません。
ステータス欄の通信速度は、集計対象の範囲内で発生した通信を示します。0と表示されるのは、一時的にリクエストがない場合も、アプリがプロキシを経由していない場合もあります。通信量が表示されても、すべてのアプリがプロキシを利用しているとは限りません。有効かどうかは、アクティブサーバー、プロキシの入口、実際のアクセス結果を合わせて確認してください。
システムプロキシとルーティング:役割の違い
Windows版でよく見られる「システムプロキシ」メニューには、「システムプロキシを自動設定」「システムプロキシを解除」「システムプロキシを変更しない」があります。自動設定はシステムプロキシの接続先を設定し、解除は関連する設定を削除します。「変更しない」は現在の状態を維持する操作で、すでに有効なプロキシを無効にするものではありません。タスクトレイのメニューからも操作できる場合があります。
2つの接続方法で確認するポイント
システムプロキシを使う
- v2rayNで「システムプロキシを自動設定」を選びます。
- アプリ側でシステムプロキシの使用が許可されている必要があります。
- Windowsの「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」で、ローカルアドレスとポートを確認します。
- システムプロキシに従わないアプリは、この設定だけではプロキシ経由になったか判断できません。
アプリに手動で設定する
- アプリのプロキシ設定で、対応するHTTPまたはSOCKSを選択します。
- アドレスにはローカルループバックアドレス、ポートにはクライアントの実際の待ち受けポートを入力します。
- この方法はシステムプロキシに依存しませんが、コアが正常に動作している必要があります。
- アプリ独自の直接接続例外ルールがある場合は、そちらも確認してください。
システムプロキシは、一部のアプリがプロキシに接続する方法を決めます。ルーティングルールは、コアに届いたリクエストの振り分け方法を決めます。両者は別の設定です。
「設定」→「ルーティング設定」ではルールを管理し、ステータス欄やツールバーのルーティング選択では現在使う設定を切り替えます。リクエストがローカルプロキシに届いても、ルールによって直接接続されることがあります。TUNは仮想ネットワークアダプターやルーティング、権限に関わる別の接続方式です。メイン画面の操作に慣れるまでは接続方法を1つに絞って確認し、システムプロキシとTUNを同時に変更しないでください。
ログパネル:発生順に確認する
ログはエラーが出たときだけ見るものではありません。サブスクリプションの更新、アクティブサーバーの切り替え、設定の再読み込みを行うときは、操作した時刻を記録し、その直後のログを確認します。バージョンによって「情報」と「ログ」が別タブになっている場合は、クライアントの操作メッセージとコアの実行情報をそれぞれ確認してください。
- サブスクリプションの処理:リクエストが成功したか、サーバーを解析できたか確認します。更新のタイムアウトだけで、現在のノードが使えないとは限りません。
- 起動時:コアが終了していないか、ローカルの待ち受けが確立されたかを確認します。
address already in useは、待ち受けアドレスまたはポートの競合を示すことがあります。 - アクセス時:ドメイン名の解決、リモートへの接続、ハンドシェイクのどの段階で失敗したか確認します。
timeoutはある段階でタイムアウトしたことを示すだけで、原因を特定するものではありません。 - ログを共有する前に:購読URL、UUID、パスワードなどの認証情報を伏せてください。エラー内容、時刻、必要な操作状況は残します。
ノードが一覧にあるのに、ブラウザーがプロキシを使わないのはなぜ?
まず対象を右クリックして「アクティブサーバーに設定」を選び、コアの起動エラーがないことを確認します。次に「システムプロキシ」が「システムプロキシを自動設定」になっているか確認してください。ブラウザーに独自のプロキシ設定がある場合は、システム設定を上書きしていないか、アドレスとポートがローカルの待ち受け設定と一致しているかを確認します。
更新に成功したのに、グループが空なのはなぜ?
まず「すべて」に戻して検索条件を解除し、対象のグループを開きます。それでも項目がない場合は、ログで成功したのがダウンロードリクエストかノードの解析かを確認してください。Webページの内容や期限切れのメッセージが返された場合、通信自体は成功していてもインポートできる設定がないことがあります。
ポートが使用中と表示されたら、サーバーのポートを変更すべき?
まずリモートポートを変更する必要はありません。重複して起動しているクライアントを終了し、「設定」→「パラメーター設定」でローカルの待ち受けポートを確認してください。ローカルポートを変更した場合は、アプリに手動で入力したプロキシポートも更新し、システムプロキシを再設定します。
実際の接続テストに成功したのに、特定のWebサイトが開けないのはなぜ?
実際の接続テストで確認できるのはテスト先への接続です。次にブラウザーがプロキシを経由しているかを確認し、現在のルーティングとDNS関連のログを調べてください。1つのサイトだけ開けない場合は、サイト側の状態やアクセス制限、必要な接続方式も考慮します。すぐにクライアントを再インストールする必要はありません。
メイン画面を閉じる前の確認項目
初期設定が終わったら、画面で次の4項目を対応させて確認しましょう。サーバー一覧は接続先、コアのログは起動状況、ローカルの待ち受けは接続の入口、システムプロキシまたはアプリの設定はリクエストの送信方法を示します。この順番で確認すると、ノードを何度も切り替えるより原因を絞り込みやすくなります。
- グループの絞り込みが正しく、使用するサーバーがアクティブになっていることを確認します。
- 実際の接続遅延テストを1回実行し、テスト時刻と結果を確認します。過去の結果を現在の状態と混同しないでください。
- 起動ログを確認し、ローカルポートの競合や設定の読み込み失敗がないか調べます。
- システムプロキシまたはアプリのプロキシ設定でアドレスとポートを確認し、実際にアクセスしてみます。
- 使用を終了するときは、終了前にシステムプロキシの状態を処理してください。「システムプロキシを変更しない」では古い設定は解除されません。
続けてルーティングやDNSを確認する場合は応用ガイドをご覧ください。プロトコル、コア、サブスクリプションなどの用語は用語集で確認できます。まず動作確認済みの基本設定を残し、機能を1つずつ追加してください。